三浦半島・葉山の小さな出版社「 ハンカチーフ・ブックス 」が手がけた哲学系インタビューBOOK『TISSUE(ティシュー) vol.4』に登場した作家の栗原康さんと、葉山を拠点に多方面で活躍中の禅僧・藤田一照さんのスペシャル対談が実現します。
テーマは「禅とアナキズム~ぶっ壊れて自由に生きよう!」。
政治学者でもある栗原さんの専門分野は、アナキズム(無政府主義)。危険思想のようにイメージしている人もいるかもしれませんが、その本質は自由に生きるとはどういうことか? ラディカルに突き詰めた生き方の哲学に他なりません。
自らのユニークな人生体験を織り交ぜつつ、優しいまなざしで独自のアナキズム論を展開してきた栗原さんのメッセージを、既成の仏教のバージョンアップを志向する一照さんはどう受け止めるのか? 禅とアナキズムの共通項は? 栗原さんの人生を変えたアナキスト・大杉栄の説く自由、生の拡充とは? 現代に生きるなかでどう活かしていけばいいのか?
対談が行われる9月1日は、関東大震災のどさくさに官憲の手にかけられ命を落とした大杉栄の命日。お二人のスケジュールがピタリと合ったこの日、大杉ゆかりの地である葉山(*)でイベントが開催されるのは、なんともふしぎなめぐり合わせ!
栗原さんが本に著した“踊り念仏”の一遍上人、大杉のパートナーである伊藤野枝の過激な生きざまなどにも触れながら、お二人に自由に語っていただきます。初めての方も楽しみにお越しください!
※葉山は、大杉と野枝が巻き起こした大正時代のスキャンダル、日影茶屋事件の舞台としても有名。
プロフィール
藤田一照(禅僧)
1954年、愛媛県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科を経て、大学院で発達心理学を専攻。28歳で博士課程を中退し禅道場に入山、得度。33歳で渡米。以来17年半にわたりアメリカで坐禅を指導する。スターバックス、フェイスブックなど、アメリカの大手企業でも坐禅を指導し、曹洞宗国際センター所長を務める(2010~18年)。著書に『現代坐禅講義』(角川ソフィア文庫)、『禅僧が教える考えすぎない生き方』(大和書房)、『僕が飼っていた牛はどこへ行った? ~「十牛図」からたどる「居心地よい生き方」をめぐるダイアローグ』(ハンカチーフ・ブックス)など。共著に『感じて、ゆるす仏教』(KADOKAWA)、『禅の教室』(中公新書)、訳書に『禅マインドビギナーズ・マインド2』(鈴木俊隆著、サンガ新書)、『禅への鍵』(ティク・ナット・ハン著、春秋社)など。http://fujitaissho.info
栗原康(作家)
1979年、埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、同大学院の政治学研究科の博士後期課程を満期退学。東北芸術工科大学非常勤講師。専門はアナキズム研究。
『大杉栄伝~永遠のアナキズム』(夜光社)が、2014年、第5回いける本大賞を受賞。踊り狂うような個性あふれる文体で、『はたらかないで、たらふく食べたい~「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)、『現代暴力論~「あばれる力」を取り戻す』(角川新書)、『村に火をつけ、白痴になれ~伊藤野枝伝』(岩波書店)、『死してなお踊れ~一遍上人伝』(河出書房新社)、『アナキズム~一丸となってバラバラに生きろ』(岩波新書)などの著作を発表。稀有な感性をもった政治学者として注目を集める。
イベント概要
日時 | 2019年9月1日(日)14:00~17:00(受付開始13:30~) |
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場所 | 茅山荘 (神奈川県三浦郡葉山町下山口) ※申し込みされた方に詳細をご案内します。 |
ゲスト | 藤田一照(禅僧) 栗原康(作家) |
進行役 | 長沼敬憲(「ハンカチーフ・ブックス」編集長) |
定員 | 40名 |
参加費 | 3,000円(当日、現金にてお支払いください) |
主催 | ハンカチーフ・ブックス |